総合問題I 62-3頁

(今)豊かな社会を達成した私たちに のは、端的にいえば、自由時間の拡大は当然の権利であり、義務であるという認識を社会全般に

、 休日は会社から与えられると考えがちの中年層の意識を変えることが望ましい。 は労働者として当然の権利である有給休暇の取得を「上司がいい顔をしない」とか「同僚に などの理由で遺し、その取得率は半分程度だ。それぞれに職場の事情はあるだろうが、 若い世代を見習ってもっと堂々と休んだどうか。

同時に、休みを のは、当然の義務であるという意識が使用者側になくてはならない。社会が変わる中で、 社員を追い立てて発揮させる活力でなく、ゆとりのある創造的活力こそ、企業発展の原動力だと 、社員 自由時間を享受でできる条件や制度を整備する をためらう理由が薄くなる。

。他人の支配する時間でなく、自分自身のやり方で、個性的な時間を生きる……それが 人生の楽しみというものだろう。

《1989年11月11日付『朝日新聞』社説より》